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ルテインについて

目断面図1

ルテインは目の重要な部分に含まれている栄養素です。

目でもっとも重要な部分はレンズである水晶体焦点があう部分(黄斑部という)です。

・水晶体
水晶体はレンズの役割をする部分で、自分で厚みを調節することによりピントを合わせています。

◆近くを見るときは「水晶体」を厚くし、ピントを調節します。
◆遠くを見るときは「水晶体」を薄くし、ピントを調節します。

若い時は自在に厚みを調節してピントを合わせることができるのですが、年齢を重ねると水晶体を膨らませるピント調整力は低下し、近くのモノが見えにくくなります。

・黄斑
目で最も重要な部分。
物を見るときに焦点があう部分です。
「ここを見て」と言ったときに、ちょうど像が写っているところが黄斑です。
この部分が加齢により変形してくると、ものがゆがんで見えたり、中心部の視野が失われたりします。

これら水晶体と黄斑部を活性酸素などの害から守っている抗酸化成分が『ルテイン』。
ルテインは黄色い色をした成分で、水晶体と黄斑部に多く含まれています。

研究が進んでいる欧米では、ブルーライトに対抗できる唯一の成分と言われています。

 

ルテインは目にとって大切な抗酸化成分
武井先生略歴

以前『日本赤十字社医療センター』で眼科部長として活躍しておられた武井正人先生にお話しをお伺いしました。
※武井先生は現在独立されて「武井眼科医院」の院長をされております。

近年「加齢黄斑変性※1」の患者数が増加傾向にあります。

その一番の原因は『加齢』。年とともに発症リスクは高まっていきます。

二番目の原因は『喫煙』。喫煙者は非喫煙者と比べると実に3倍の発症リスクがあります。

また、急速に普及しているLEDから発生する青色光(ブルーライト)などの強い光も、見続けると網膜の酸化ストレスが増加しリスクが高まる可能性があります。

それら外的要因に対して、目の中でレンズの役割をする「水晶体」、映像を映し出すスクリーンの役割をする「黄斑2」には強い抗酸化物質である『ルテイン』が多く存在し、活性酸素・有害光線から目を守っています。

しかし、ルテインは年齢とともに自然に減少していくことがわかっています。

ルテインは自分では作り出すことはできないので、多く含まれているホウレン草などの緑黄色野菜などを食べて積極的に補うことをおすすめします。

ルテインは基本的には食事からの摂取が望ましいのですが、しっかりケアしたい方はサプリメントを利用するのもよいでしょう。
※1 加齢黄斑変性とは加齢や光による酸化ストレスで慢性的な炎症が起こり、網膜の下に新生血管ができる病気。

※2 黄斑には、物を見る細胞が最も密に集まっており、異常が起こると視力が著しく低下し、文字を読むことや車を運転することが困難になります。

 

ルテインは年齢とともに減少します。
ルテイングラフ

40歳をさかいに急激に減少し、50歳では若いときにくらべて約半分程度にまで減ってしまいます。

そうすると、目の様々な不調がででくる事があります。

ルテインは体内では作ることができない成分なので、減ってしまった分は食事などから補う必要があります。

予防のためには1日6mg~10mg、しっかり体感するには20mg以上と言われています。

 

ルテインの原料
マリーゴールド

ルテインは人参、ほうれん草、ブロッコリーなどの野菜に含まれているカロチノイド系の抗酸化成分です。

自然界の中で特に多く含まれているのはマリーゴールドの花びらです。
特にインドで栽培されている『アフリカンマリーゴールド』という品種には多くの有効成分が含まれています。

サプリメントに使用するルテインは、このマリーゴールドの鮮やかな黄色の花びらから抽出し精製します。

ルテインの種類
天然と合成

ルテインには天然の原料から作った「天然ルテイン」と合成によって作り出した「合成ルテイン」があります。
化学合成されたルテインの場合は、摂取しつづけると胸やけや、ひどい場合には嘔吐といった症状を引き起こすことがあります。

ルテインサプリを選ぶ場合は「天然ルテイン」を使用しているものを選びましょう。

フリー体とエステル体
ルテイン違い

天然ルテインにはフリー体ルテインとエステル体ルテインが存在します。

フリー体ルテイン

ヒトの体内に存在するのと同じ形のルテイン。

体内に存在するものと同一のルテインの為、摂取後そのまま吸収されます。

エステル体ルテイン

「フリー体ルテイン」に「脂肪酸」がエステル結合された未精製のルテインです。人の体内に入ってもそのまま吸収されることはありません。未精製のままなので、原料的にも安価です。

摂取された「エステル体ルテイン」は、体内で消化酵素の力を借りて、脂肪酸が取り除かれた(脱エステル化)フリー体ルテインになります。その量は摂取した量の半分と言われています。

つまり「ルテイン30mg配合」と明記が有り、それがエステル体ルテインの場合、体内で吸収出来るフリー体ルテインに変換される量は約半分の15mgとなります。

プラセンタ

プラセンタは日本語で言うと「胎盤」です。

プラセンタエキスというのはその胎盤よりアミノ酸、ペプチド、ビタミン、ミネラルといった栄養成分とともに「細胞成長因子」というプラセンタ特有の成分までを幅広く抽出したエキスのことです。

プラセンタには様々な働きがあります。

アンチエイジング(抗老化)
プラセンタイメージ

プラセンタ注射は、肝機能障害の治療薬として1960年代から普及しましたが、近年、美肌といったスキンケア用品としても注目されるようになってきました。

「アンチエイジング」とは、日本語訳すると「抗老化」・「若返り」。

「老化」の大きな原因として挙げられるのが、全身の「細胞数の減少・死滅」です。
プラセンタには単なる栄養成分だけではなく、「成長因子(グロース・ファクター)」または、「細胞増殖因子」が含まれていることがわかっています。

この成分がプラセンタの大きな特徴ともいえます。「成長因子」は、体中の細胞の細胞分裂を活発化させ、新しい細胞をどんどん増やします。

また、弱った細胞や怪我などでダメージを受けた細胞から、新しい細胞を作り出すのを助ける働きもあります。このような働きから、プラセンタは身体全体を活性化させ、老化を抑制(アンチエイジング)すると言われています。

このプラセンタの成長因子の働きに着目し、最近では女性に人気のある「美容サプリ」が大変多く発売されています。

見るチカラにも関係するプラセンタ

プラセンタは肝臓の薬としてお医者さんで利用されています。

さらに、東洋では昔から「肝と目は深い関係がある」と言われ、肝臓の弱っている人は白目が黄色くなることが知られています。

プラセンタはルテインと一緒に摂ることにより、ルテインの持っているパワーをさらに引き出すことが期待できます。

白内障

白内障は目のピントを合わせる『水晶体』が年齢とともに白く濁って視力が低下してしまう病気です。

水晶体は目の中でカメラのレンズのようなはたらきをする組織で、外からの光を集めてピントを合わせるはたらきを持っています。
水晶体は通常は透明ですが、白内障になると徐々に白く濁ってきて、集めた光がうまく眼底に届かなくなり、視力に影響が出てくるようになります。
白内障は加齢により発生することが多いですが、他にもアトピー、糖尿病などが原因による発生もあります。

症状

初期は全くと言っていいほど自覚症状はありません。

また、水晶体のにごりは薬では治すことはできません。
症状が悪化した場合には手術が必要になるので、そうならないように予防することが大切です。
白内障の自覚症状は痛みのようなはっきりした症状はありませんが、なんとなくものが見えづらくなってきます。
感じられます。初期には、次のような症状が多くみられます。


◆目がかすむ

水晶体が濁って見えにくくなるため

◆光をまぶしく感じる
晴れた日の屋外がとてもまぶしく感じたり、車の対向車のライトがまぶしく感じたりします。
これはにごりによって水晶体の中で光が散乱するため生じます。
光の少ない暗い場所では、見えにくい状態にもなります。

◆視力が低下する
近視、老眼の場合はメガネやコンタクトレンズで視力の矯正が出来ますが、白内障はそれができません。
メガネなどを変えても視力矯正ができない場合は白内障を疑ってみましょう。

これらの症状は、いずれもゆっくり進行します。
そのため、「老眼かな」と思っているうちに少しずつ進行し、気が付いたら手術が必要という方も多くいらっしゃいます。
50歳をこえたら年に一度は目の検査を受けることが大切です。

原因

主な原因は加齢によるものが多く、一般的には老人性白内障と呼ばれています。
また、加齢に伴う変化に加え、紫外線や生活習慣により進行します。瞳孔を開く検査で診察すると、早い人では40代から白内障の症状が発見されます。

60歳代で70%、70歳代で90%、80歳以上になるとほぼ100%の人に白内障による視力低下が認められます。
目の外傷、アトピー性皮膚炎、糖尿病などでは若いうちからの発症が多いことが知られています。

白内障手術

濁った自分の水晶体の代わりに人工のレンズを入れる手術です。
手術の場合まずレンズを選ぶところから始まります。
レンズはそれぞれ性質が異なるので慎重に選択しましょう。

人工レンズを選択します。

白内障手術で使用するレンズには、『単焦点レンズ』と『多焦点レンズ』があります。
『単焦点レンズ』は、近くもしくは遠くのどちらかしか焦点が合わないため、手術後は 必ずメガネが必要になります。
『多焦点レンズ』は、遠方・近方に焦点が合うため、手術後のメガネの使用頻度を減らすこと かができます。ただレンズによってはピントがあまくなる場合があります。

レンズが決まると手術です。
順番は以下の通りです。

1.角膜と前嚢を切開
水晶体を取り出すため角膜を切開し、水晶体を包んでいる袋(前嚢)を丸くはがします。

2.水晶体を砕いて吸引
水晶体を超音波で細かく砕いて吸引し、水晶体を包む袋の中を空にします。

3.人工レンズの挿入
人工レンズ(眼内レンズ)を袋の中に挿入します。

白内障イラスト

お医者さんによっては日帰り手術もでき、気軽に手術を受ける方が増えてきました。
白内障は手術でよくなる場合があります。
ここで注意していただきたいのですが、「必ずよくなる」のではありません。
どんなに気軽に受けることが出来ても成功率は100%ではないのです。
仮に成功率99%だとすると1%は失敗です。100人手術すると1人は失敗となるのです。
また、手術によって違和感を感じる方は少なからずいます。
その場合、先生に相談すると「手術はうまくいきました」という答えが返ってきます。そう、人工のレンズを入れる手術は成功したのです。
ただ違和感については本人でないとわからないため、他の病院を紹介される例もあります。

手術はリスクをともなうのでできればお勧めしませんが、手術する場合は信頼できるドクター、病院を選ぶとともに、手術前の質問にどのくらい親身になって答えてくれるかを見てください。

質問にあまり答えずに、「簡単だから」という理由で手術を勧めてくるドクターはできれば避けた方が賢明です。

緑内障

視野が部分的に欠けていき、最終的には失明に至る恐い病気です。

症状

緑内障はほとんど自覚症状がなく、知らぬ間に症状が進行していきます。
初めは何の異変も感じず、通常通り生活していても、やがてゆっくりと視界が狭まっていったり、視界の一部に暗く見えない場所が出来たりします。
緑内障の代表的な症状としては、見える範囲が狭くなる「視野狭窄」と、視界に見えない部分が現れる 「視野欠損」があります。
これらの症状は、放置するとどんどん進行するので注意が必要です。

視野欠損だけではなく、視力の低下や最悪失明という可能性もあります。急性の緑内障であれば原因となる眼圧が急上昇したことにより、頭痛や眼痛、充血や吐き気などを催します。

両方の目の症状が同時に進行することは稀なので、病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。さらに、失われた視野はもう片方の元気な目で補正するため、結果としてきちんと見えてしまい発見が遅れます。

原因

人の目は その球形を保つために 房水という液体が循環し、眼の中の圧力(眼圧)を調節しています。
ほとんどの緑内障は房水の排出がうまくいかずに、その結果眼圧が高くなることが原因と考えられています。高くなった眼圧が視神経を圧迫して、障害を引き起こします。


1.原発開放隅角緑内障(慢性緑内障)

房水の出口である隅角(ぐうかく)と呼ばれる部分が広がって、眼圧が上昇してしまうのが原発開放隅角緑内障です。ゆっくりと病気が進行していく慢性の病気です。

2.原発閉塞隅角緑内障(急性緑内障)
急に目の激しい痛み、頭痛、嘔吐、腹痛などの症状とともに発症する緑内障です。隅角がふさがってしまい、 房水の流れが悪くなって眼圧が急激に高くなる症状で、治療しないと失明の危険があります。
この種類の緑内障は遠視の人に比較的多く見られます。

3.正常眼圧緑内障 

眼圧が正常であるにもかかわらず、視神経が損傷を受けて進行する緑内障です。近年このタイプの緑内障が増加しています。

黄斑変性症

人の目をカメラにたとえると、網膜はフィルムに相当する部分です。
中でも黄斑部といわれる部分は、網膜の最中心に位置し、視界の中央に相当します。
そのため黄斑部に何らかの障害が起きると、見え方に重大な影響を及ぼします。

黄斑変性症とは、この黄斑部分が新生血管の発生やむくみによって変形してくる病気です。

別名「加齢黄斑変性」というくらい、加齢ととともに発症するリスクが高くなっていきます。

また、欧米では失明原因第1位の病気で、国内でも近年急激に増加しています。

症状

初期はものが歪んで見えます。障子や紙に書いたマス目を見た時気が付くことが多いそうです。病気が進行するとマス目の入った書類などに字を書くことが難しくなってきます。

さらに進行すると、中心部より視野が欠けていきます。

緑内障は端の部分から欠けていくのに対して、黄斑変性症は中心部より欠けていきます。

中心部の視野が失われるとこんなことがおきます。

・相手の顔の部分が見えない
・書類の書こうとしているところが見えない
・時刻を確認する時、時計の針の部分が見えない

このように黄斑変性症になると生活が大変不自由になります。視野の中心視力が失われるものの、光をまったく失うわけではなく、周辺視野には問題が起きないことから「社会的失明」呼ばれています。

原因

焦点があう黄斑という部分は本来へこんでいるのが正常です。しかし、動脈硬化などが原因で、この黄斑部の裏側に新生血管ができ、結果として黄斑部が出っ張ってしまいます。

ちょうど映画館のスクリーンの中央部が少し出っ張っている状態を想像してください。
この状態で映画を見ると、ちょうど出っ張った部分だけ映像が歪んで見えます。
この状態が目の内部で起こっているのです。

黄斑変性症は仕事などで光の刺激に長時間さらされている方(パソコン作業など)、高血圧の方、喫煙者の方などに発症率が高いとされています。

特に喫煙とは深い関係があり、喫煙による酸化ストレスが眼に蓄積すると、黄斑変性症の背景にある炎症を引き起こすといわれています。
ですから、黄斑変性症の予防や改善には禁煙が絶対条件となります。

ただし、今禁煙したからといってすぐにタバコの影響がなくなるわけではありません。
長年の習慣として吸っていたタバコの害は止めてから、20年たたないとなくならないと言われています。
現在、喫煙しており、目の調子が悪い方は今すぐにでも禁煙をしてくたざい。